パーマカルチャーとは、自然環境と調和した永続的な生活圏を生み出すためのデザイン体系です。この提案は、高密度の都会の中でも工夫次第で、住宅というものが単なる寝起きの為の器ではなく、豊かに永続的に生きる為のよりどころとなるという提案です。私たちの住まいが、「土」・「太陽」・「風」・「水」・「植物」といった生命を育む本質的実体との有機的関係を確立し、再び自然に寄り添うものにたち還るとき、そこでの生活が「生産」と結びつくとき、それら生命の源と、草屋根・菜園・水の流れ・ゴミや排泄物の活用・庭や家の手入れ・家での仕事・食卓の上の料理・木々や鳥や虫・・・等々が外への拡がりのある生き生きとした像を結ぶ。それは、「地球を守る」とか「自然を保護する」とか「環境共生」とか言わなくとも、真実の存在とのつきあい方を心得ていた時代の活力を取り戻し、生活の中に恵みと創造の喜びを取り戻すことである。
1994年度 住宅金融公庫環境住宅コンペ
〜1等受賞作 パーマカルチャーの為の自立環境住宅 〜